松本青年会議所とは?|松本青年会議所 長野県松本市まちづくりボランティア

2014年度 理事長所信

Move Your Mind ! エンスージアズム「熱意」をもった絆が地域の未来を創造する

Move Your Mind !

「エンスージアズム(熱意)」とは、ギリシャ語の「エンテオス」から派生したもので、「神の充満」あるいは「自己の中に存在する神」といった意味があります。

「エンスージアズム」は問題を解決する際の奇跡的な力があり、さらには周囲の人に影響を与え、人から人へ言葉よりも強力に伝わり、周囲の環境さえも変革し得るエネルギーとなります。
自分自身の心の奥深くにメラメラと「エンスージアズム」が生まれる時、人間は自己を動かし、眼の前に立ちはだかる障害物をはね飛ばすダイナミックな力が発揮され、混沌とした未知の可能性を大胆に切り開くことが可能となります。

「エンスージアズムなくして達成された偉大なことは何一つない」
ラルフ・ワルド・エマーソン

熱意は自己を変革し、熱意は周囲の環境を変革する。そして熱意を持った人は、強く美しい。 今、一人ひとりの心を動かし、無限の可能性を解き放とう。

はじめに

現代の私たちが置かれている環境は、経済や社会制度が発展し必要な物やサービスは満たされ、快適で便利な生活を享受していますが、社会が成熟し様々な問題が露呈しています。人々は古来より、地域社会や家族等のコミュニティが持つ伝統や知恵を学び、また、コミュニティによる絆に支えられ生活してきました。しかし、現代の日本社会は、人々の生活が多様化し、コミュニティに支えられていた状況からコミュニティを必要としない、いわゆる個人主義に陥った状況に変容しています。社会が成熟すれば快適で便利な生活ができ、人生そのものが平穏になると人々は信じていましたが、現実は個人も社会も国も大きな問題と不安を抱えている状況です。

日本はGDP(国内総生産)において、世界第3位の高いレベルですが、GNH(国民総幸福量)は178ヵ国中、第90位に留まっています。それを裏付けるかのように、自殺者は依然として多く、また、簡単に人の命を奪う犯罪や子どもたちへの虐待等、目を覆うような事件が後を絶ちません。我が国は、戦後の驚異的な復興、そして高度経済成長により、多くの人が快適で便利な生活を手に入れることができましたが、成熟すれば得られると考えられた幸福な人生や豊かな社会とは矛盾する事実があります。

その事実とは、少子高齢化に伴う人口減少、地方の過疎化、巨額の財政赤字、崩壊寸前の社会保障、不況による雇用の悪化、さらには東日本大震災福島第一原発事故等、危機的な状況が続き、政治や社会はそれらの課題を解決すべく取り組んでいますが、現実は困難を極めています。

このような日本における成熟社会の負の現実を是正改善する対策を講じていかなければならないのは、私たち青年の責務であり、また、青年の組織「青年会議所(※以下JC)」が率先して取り組んでいかなければなりません。

松本JCは、20歳から40歳までの社会的リーダーを志す青年たちが集い、高度成長期に差し掛かった時代に産声を上げました。「地域の明るい未来のため」と掲げた創始の精神、その想いが形となり私たちは、この地域に安心して生まれ育つことができています。故に私たちの世代は諸先輩方によるJC運動の功績に感謝し、生成発展の理法に従いJC運動を揺るぎなく推進し、松本JCの永続的な発展と明るい豊かな社会の実現のための運動を連綿と築き上げていかなければなりません。

設立から55年経過した現代において、JCとしての役割、会員にとってのJCの存在意義は時流と共に変化していますが、松本青年会議所定款第3条(※)の目的には、厳粛な創始の想いが根幹に据えてあります。その想いをしっかりと理解し、継承していくことで松本JC運動の本質が揺れ動くことは無く、私たち現役会員も目的意識を持った自発的な活動をしていくことができます。

全国各地の青年会議所においても、手法が異なろうと究極の目的が「明るい豊かな社会」であることは明確に帰結しており、私たちの活動、運動は地域、国家への恩返しです。そのJCに私たちは誇りを持っているでしょうか。JCにはJCの哲学があり「JCもある時代」と揶揄されていますが私はそうは思いません。JCを「学びの場」と捉え、「個人の修練、社会への奉仕、世界との友情」を基本姿勢におき、事業構築のプロセスにおける実践的リーダーシップトレーニングは、自分の限界や可能性に挑戦する機会です。結果として会員一人ひとりが、社会性を大いに身に付け、さらには人間的魅力を持ったリーダーとして大きく成長し、「明るい豊かな社会づくり」に力強く供給されていきます。

成熟した社会、そして組織や人間も成熟の末、劣化が始まります。幸いにして私たちの組織は良い意味で成熟しておらず、さらに、私たち自身も青年故に未熟です。JCは理想論のみを語るのではなく現実に正面から向き合い「未来を語る」団体です。大志を抱き力強く前進していく、それができるのは私たち成熟していない青年ではないでしょうか。

世の中には困難が満ち溢れ、無関心や依存心が蔓延しています。私たちは見返りを求めない無私の精神の発露を思い描き、世界のためにJCで得ることのできる英知を余すことなく役立てていくことが求められています。

私たちにはJCがあり、私たちはJAYCEEです。責任世代としてこの地域、この国家のために進取果敢に行動を起こしていこう。そして、「誰のために、何のために、なぜ存在しているのか」その答えを導き出すのは自分自身であり、答えは未来にある。

(※)「本会議所は、青年の英知と勇気と情熱を結集し、明るい豊かな社会を築きあげるとともに、日本経済の正しい発展と福祉国家の実現を図り、併せて、公益社団法人日本青年会議所及び国際青年会議所の機構を通じ、日本及び世界の青年と提携し、国際的理解及び親善を助長し人類の幸福、世界平和達成の原動力となることを目的とする。

尊敬され、頼られ、必要とされる青年の組織として~凛々しい組織の確立~

本年度、松本JCは設立55周年を迎えます。節目の年だからこそ、組織として、より厳粛に且つ伸びやかに結束する必要があります。
地域や市民から尊敬され、頼られ、必要とされる青年の団体として組織のガバナンスを一層強化し、諸会議においては民主的により建設的で活発な議論を行い、意思決定と合意形成をもって凛々しい組織運営を行っていくことが求められています。

JCの組織は単年度制ですが、私たちの運動には一貫性があります。だからこそ半世紀以上も存在し、それぞれの地域に根付いているのではないでしょうか。単年度制であるからこそJCの本質的な運動をより究め、組織としての活動を意味あるものとしていくことが肝要です。そのためにも会員同士の調和と年度ごとの疎通を繋目なく伝達し、継承していかなければなりません。
そして、社団法人松本青年会議所は一般社団法人松本青年会議所として生まれ変わりました。社団法人松本青年会議所の54年という重き伝統を昇華させ、一般社団法人松本青年会議所として初心を忘れることなく力強い一歩を踏み出し、明日の松本JCを会員総意で創っていきます。

一般的に、組織の方向性、存在意義である大きなベクトルは、もともとその組織の伝統、文化として存在しています。処々のゴールを達成した後も存続していく組織は、この大きなベクトルの中にまた次のゴールを見出し存続していきます。そのためにも有意義な達成目標を設定し、JC運動の本質というベクトルを5年後の60周年に焦点を当て、私たちの運動の成果として昇華させるべく政策発信していきます。

厳しい時代であるからこそ、青年として創始の気概を魂に据え、JC運動を威風堂々進めていきたい。

尊敬され、頼られ、必要とされる青年の組織として~地域の輪郭を描く~

持続可能なまちづくりにおいての活力ある魅力的な地域づくり実践にあたり、官民の連携、合意形成と協働が必要です。決して中心市街地だけのものではなく広域的に考え、どこに資本を投下していくのかを慎重に考えていく必要があります。

私たち松本JCは55年にわたる連綿と受け継がれてきた伝統と経験、そして利害関係の無い団体として産学官、地域住民をつなぐ中間支援組織として最適な位置に存在しており、官民の合意形成と協働を促進すると同時に俯瞰的な考察、また、JCネットワークを活用した他都市のベストプラクティクスを積極的に取り入れることが可能です。

2011年の第30回全国城下町シンポジウム松本大会において発信された「城下町宣言」。私たち松本JCがまちづくり運動を実践するにあたり、大変意義のある指針となりました。

「『ローカルの場』にあってなお、『グローバルな視点』を持つ、『グローカル』という意識です。このグローカルという意識こそが、ローカルにおけるまちづくり運動を実践していく上でとても重要になるはずです。」

城下町をルーツに持つ私たちの地域を取り巻く環境や抱える課題に対して、この一文を基に具体的なまちづくり運動を実践していく時期となりました。昔から言われる「木を見て森を見ず」の諺ではなく、「木も見て、森も見る」という認識が必要であり、部分と部分が協調し、部分と全体が最適化される環境をいかに創り出していくかを考えていかなければなりません。

地域住民が期待する地域の輪郭を描くにあたり、産学官民、そしてJCのリソースが必要です。現代の時流に沿ったまちづくりと、未来志向のまちづくりにおいて、必要なリソースを集約し、ベストプラクティクスに基づくいくつかのまちづくり理論を用い、さらに中間支援組織としてそれぞれの合意形成を成し、広域的に考えた地域全体最適化のシナリオ作りを政策発信していきます。

JCネットワーク連携による未来の創造

本年度、公益社団法人日本青年会議所北陸信越地区長野ブロック協議会会長を松本JCより輩出します。例年よりさらに長野ブロック協議会に対し松本JCは責任ある立場としてコミットし、さらには日本JCのアカデミックな知識を入手できる機会となります。
この機会をチャンスと捉え日本JCが主催する各種大会、事業等、積極的に参加し、未来の明るい地域創造に反映させ、活用していきたいと考えます。そのためにも例年以上に日本JCとは有機的な連携を図り一貫性のある情報受発信を行っていく必要があります。

さらに、各地域の青年会議所のネットワークを考えると長野県内18青年会議所、全国城下町青年会議所連絡協議会(全城連)所属の青年会議所とは綿密な関係が構築できる関係にあり、それぞれの地域特性を活かしたJC活動や運動を垣間見ることができます。

出向という機会に携わるメンバーは出向先の各部署での原動力となり、自分自身のパーソナリティーを大きく向上させる機会でもあります。当然として出向先で得た知識や想像力は、松本JCの先進的アイデアとして活用でき、さらには、メンバー個人の成長も合わせて、私たちの地域発展に寄与する大きな原動力となります。

そのためにも日本JC、全城連からの負託と信頼に応えるべく、松本JCのプライドとして出向者を送り出していきたい。

相互扶助による愛のある社会福祉の実現

私たち親世代は、子どもたちの明るい未来を築く大きな責任を有します。各家庭や地域コミュニティにおいて「教育」が「恐育」になってはいないでしょうか。日本政府が推進する「徳育」を松本JCも推進し、同時に子育ての根幹を担う親世代に対し「親学」をもって子どもたちの明るい未来を創造すべく運動を実践していきます。

現代の子どもたちを取り巻く環境は、無関心や親の怠慢による「恐育」が多くみられ、それによりまだ社会を見ない子どもたちの一部には、心を傷つけられ、寂しさや自尊心の欠如による社会性や道徳性を持ち合わせていない子どもが親、大人になってしまいます。

現代社会が理想とする愛のある社会福祉には、集団のマナー、ルールといった社会性が必要不可欠であり、また、慈愛、慈悲といった思いやりの精神、道徳性も十分に必要です。
残念ながら社会性、道徳性の欠如している親が子育てを行うことで、子どもたちの未来は理想とはかけ離れたものになってしまうことが明白です。因果律に基づき、結果を是正するのでは無く、原因の親世代に対し徳育、親学の重要性に焦点を当て「共育」、つまり親子共に学び育んでいきたいと考えます。
そして、子どもたちを取り巻く環境の変遷を十分に見据え、相互扶助の精神で愛のある社会福祉実現運動を推進していきます。

「一家は習慣の学校なり。父母は習慣の教師なり。」
福沢 諭吉

子どもの躾に関してその責任は、父母にあります。価値観や人生観、さらには死生観においても、生活の基本的なものの考え方全般を、子どもは全て親から学びます。
この世界から子どもたちの悲しみが消え失せ、徳と愛を身にまとった大人として成長し、子どもを育む。真剣に、子どもたちの未来のために行動をおこしていきたい。

志高き青年の集まる青年会議所として

勇気と熱意を兼ね備えた地域発展を推進していく「人財」は、この地域に数多く存在しています。

現在の松本JCにおいて会員拡大こそ最大のJC運動と考えます。会員数の減少は松本JCのみならず全国の青年会議所共通の問題となっており、各地域の青年会議所においても会員減少に伴うJC運動の縮小や波及効果の低迷が問題視されています。

ビジネスにおいても従業員、顧客の減少は業績の低下を伴い、やがては廃業や倒産に至ります。私たちがマーケティングの概念、つまり顧客が真に求めるサービスを創り、その情報を届け、顧客がそのサービスを効果的に得られるようにする活動を、クリエイティブに企画し、会員一人ひとりの行動力をもって実行するといった一連のプロセスと結果が、多くの同志をJC活動、運動へ参画させ、ひいてはこの地域に多くのJAYCEEを存在させることが実現できます。

JCでの経験は全て人生の学びとなります。日常では経験できない学びを得ることは、自分自身のガバナンスを高め、個人の心の力を掌握していくことになり、その力はやがてコミュニティ形成で重要な人間力の向上、ビジネスにおいても物心ともに豊かな環境の醸成や自分自身のリソースにつながり、延いては社会問題の是正改善にはじまり、私たちの運動の一環である「明るい豊かな社会づくり」に力強く供給されていきます。

「自分の存在は何かのため、または誰のために必要であるか。」JCをより実践的な学びの場とし、未来の地域を切り開くリーダー育成の機会を創出し、個が成長し個と個が繋がり、協調し、地域、国家に多大なる貢献をなすための機会を設けていきたい。

民間外交による恒久的世界平和実現にむけて

私たちを取り巻く国際社会は様々な問題を内包しており、政府間の交渉だけでは、それらに対して答えを出せなくなってきています。それに対して、民間である国民がどのように参加して、課題解決に乗り出せるかということが問われています。

その解決に取り組むに当たり、民間外交の一翼を担うJCとして、地域市民に対し私たちが持つ世界に拡がるネットワークを通して国際の機会を創出し、民間外交を推進していきたいと考えます。

松本JCと台南女國際青年商会(台南LJC)は、1991年に国際交流をはじめ、相互理解のもと友好な交流を続けて本年度で23周年を迎えます。この功績も多くの諸先輩方が国際交流活動に尽力されてきた結果、双方の志を同じくするJAYCEE同志、国境や文化、言葉の違いによる障壁を乗り越え、素晴らしい関係を築き上げています。

諸先輩方が作り上げてきた信頼関係の結果、2011年3月11日に発生した東日本大震災においては、彼女たちから物心ともに何物にも代えがたい大きな思いやりと勇気をいただきました。松本JCと台南LJCは同じJC同士である親友として、また、友好JCの同志として永続的に相互扶助の精神を全うしていかなければなりません。

「Matsumoto JC」と「Tainan JC」、「日本」と「台湾」双方が行ってきた民間外交は正に恒久的世界平和実現のモデルとなります。国境、民族の文化、または個の価値観を超越し、人として本質的に平和を願うならばこの世から憎しみや悲しみはなくなります。

松本JCが行ってきた世界平和実現運動、そして今後行っていく世界平和実現運動。私たちができることは微々たるものかもしれません。しかし、バタフライエフェクトとして私たちが羽ばたき続けることで、地域から発する世界平和実現のトルネードを起こすことが可能となります。

人種や肌の色、お互いの価値観を超越し、利害関係なく助け合う精神、人類最高の理想と人間の最も深い場所にある希望を求めることで、世界平和実現の一歩が踏み出されます。会員一人ひとりがそれぞれの世界平和を思い描き、心に願い、活動していくことで素晴らしい価値を持った未来が手に入ると確信しています。

グローカルを意識した持続可能な地域経済発展の推進

マズローの基本的欲求では、人間が生物として存在するための経済的、精神的に安定する条件は、「衣食足りて、礼節を知る」という格言のように、基本的条件が満たされることにより、人間らしい生き方ができると言われています。

我が国が経済成長していく要素の一つとして、地方圏における地域経済再生、活性化が必要とされており、地域の自立的発展は日本経済の底上げに繋がることは明白です。

経済のグローバル化がますます加速するなか、地域が今後も発展していくためには、地方の特色とリソースを将来の強みへと変えていく「選択」と「集中」に特化する思考を持つことが重要であると考えます。

個性ある魅力的な地域経済発展の構想として、地域の多様な強み、特色やリソースを積極的に活用し、活力ある地域経済社会を築くと同時にグローカルを意識した地域間連携、調和、時流に沿った地域ブランディングを高めていく。この一連の流れを戦略的に構築し、地域経済の環境整備を行っていくことが求められています。

私たちの住む地域は、食材をはじめとして自然や歴史的文化など魅力ある資源を豊富に有し、これまで、その資源を多くの人が有効的に活用し「地域のたから」へと昇華させてきました。しかしながら時流の変化にともない陳腐化した資源も数多く存在し、地域経済発展のための新たな活力あるツールが求められています。

地域がグローバルな競争力を身に付けるためには、地域に眠るたからの原石をどのように磨き上げ、どのように活用し、どのような資本と成していくかの議論を尽くしていくことが必要とされます。

私たちJCの特色である異業種の強み、そして、青年としての斬新なアイデアを創造し、この地域における感性価値をもった「地域のたから」の創出こそ、地域経済発展の原動力であり、日本経済底上げの原動力となります。

今こそグローカルの視点に立ち、クリエイティブに地域経済を活性化させ日本の未来を創造していく確かな取り組みを進めよう。

結びに

誰もが何か新しいことを始める時、ビジョンを持ちスタートしています。しかし、私たちは弱く、そのビジョンが言葉空しく喪失する時があります。

英語の辞書によると、ビジョンとは「将来の構想。展望。将来を見通す力。洞察力。」とあります。また、聖書の中で使われているビジョンという言葉の原義は、「見えるもの。現れる。幻。」という意味として書かれています。すなわちビジョンとは、「将来ああしよう、こうしよう、ああなりたい」という願望や期待というよりも、現実をしっかり見つめて、これからどうなるのかを、しっかり洞察するというような意味に解釈することができ、「どうすべきか」という構想や「幻」が描かれることにより、将来の展望ができることといえます。

旧約聖書、箴言29章18節には「ビジョンが無ければ、民は滅びる。しかし律法を守る者は幸いである。」と書かれています。
つまり、ビジョンを持っていない人は、自分勝手に好きなように生き、ついには滅びてしまうというのです。国でも組織でも、または個人でも、何を目的としているのか、そのために今どうあるべきか、何を優先すべきかがはっきりしていないと危険です。
さらに、「律法を守る者は幸いだ」と言われているように、人間のあるべき姿、生き方を学び、従い、生きていくことが肝要です。私たちがJCを通じ愛と知恵と恵みに満ちた教えを学び、今どうあるべきか、何を成すべきかを明確にすることでビジョンが示されていきます。

考える時間を持ちなさい、祈る時間を持ちなさい、笑う時間を持ちなさい。
それは力の源、それは地球でもっとも偉大な力、それは魂の音楽。
遊ぶ時間を持ちなさい、愛し愛される時間を持ちなさい、与える時間を持ちなさい。
それは永遠に続く若さの秘密、それは神が与えてくれた特権、自分勝手になるには一日は短すぎる。
読書する時間を持ちなさい、親しくなるための時間を持ちなさい、働く時間を持ちなさい。
それは知識の湧き出る泉、それは幸福へ続く道、それは成功の価値。
施しをする時間を持ちなさい・・・それは天国へと導く鍵。

 これはマザー・テレサの言葉です。人生の限られた時間の中で経験できるJC。そのJCにはすべてこの言葉の意味が詰まっています。
「ビジョン」を明らかにし「エンスージアズム」を持って、私たちがその顧客から感謝され、喜ばれる団体として、そして、自分自身の人生のため、さらなる飛躍を目指し、明るい豊かな未来のために率先して行動していこう。

基本方針

1.地域の信頼に応える未来を見据えた厳粛な組織の確立
2.地域間連携と相互扶助による愛のある社会福祉の実現
3.未来志向の人的資源拡大と人財育成の推進
4.持続可能な地域経済発展と民間外交による世界平和の推進

まずは自分づくりから始めよう。自分づくりからまち地域づくりが始まる。

基本理念

ビジョンと熱意をもって心を動かし私たちの顧客の笑顔、幸福を創造していこう

委員会構成(4室 8委員会)

JC運動推進室

地域の信頼に応える未来を見据えた厳粛な組織の確立

総務政策発信委員会
  • 組織の未来ビジョン策定・55周年式典企画運営
  • 組織のガバナンス強化・コンプライアンス確立
  • 組織の財政体質健全化
地域の輪郭創造委員会
  • 地域づくり、地域全体最適化に向けた政策発信
  • グローカルを意識した広域的地域活性化に向けての運動発信
出向・教育推進室

JCの特性を活用したアカデミックな運動の実践

日本JC連携委員会
  • 日本JC及び各地青年会議所との情報受発信
  • 長野ブロック協議会運営サポート及びコミットメント
  • 日本JCの活動、運動について松本JCへフィードバック
命の心育み委員会
  • 子どもたちの明るい未来のための運動の実践
  • 徳育、親学に焦点を当てた運動の推進
  • 相互扶助による愛のある社会福祉実現へ向けての運動の推進
人財育成推進室

地域発展を担う人財発掘と人財育成の実践

人財拡大委員会
  • 未来の地域を担う人財発掘による会員拡大の実践
  • リーダーとして魅了される能力開発の実践
人間力開発委員会
  • 未来のJCを担う新入会員の育成
  • 各委員会との連携、未来志向の関係構築
  • JCの本質を学び、人生における最大の投資の本質を知る機会の実践
地域経済推進室

地域経済発展と世界平和実現に向けての運動の実践

広報国際委員会
  • 恒久的世界平和実現に向けた民間外交の推進
  • 台南LJC、その他海外のJCとの交流
  • 広報媒体を活用した松本JC運動の発信
地域の魅力発信委員会
  • 地域資源の有効活用と地域のたからの発掘と発信
  • グローバルな競争力を身に付けた地域経済活性化の推進
  • 持続可能な地域経済の研究及び発信